【知っておきたい不動産知識】「購入の最終判断をする~購入の申し込みをする際の注意点 Vol.20」

By miki, 2021年6月24日

物件の購入意思が固まったら申込となりますが、大きな買い物ですから慎重な判断が大切で、「申し込みました。止めました。」ということの無いようにしましょう。

1.購入する物件を決めて購入の申し込みをする

気に入った物件が見つかったら、詳細な条件について相談します。
まず、不動産会社から、物件について知りたい情報を遠慮なく聞くとともに、現地案内時には物件をしっかりとチェックして、気になる点を確認します。
その上で不動産会社と相談しながら、購入希望条件を具体的にしていきましょう。
基本的な条件が固まったら、売主に条件を提示し、購入の申し込みをします。
この段階では、まずは、購入希望価格や引き渡し希望時期などの基本的な条件を提示することが多いようです。
ただし、基本条件以外にも購入の前提となる条件がある場合は、初めから提示することもあります。
価格以外にも、例えば中古物件であれば、物件の修理などの要望もあるでしょう。

2.購入の申込みからの交渉の流れは?

購入の申し込み(基本条件の提示)は、「買付証明書」などと呼ばれる書類を作成し、不動産会社を通して売主に渡されます。

買付証明書とは、購入希望価格、代金の支払い条件、引き渡し希望日などの基本的な購入条件を記載し、署名・捺印したもので、「私はこの物件を、こういう条件で買いたい」という具体的な購入希望を伝えた上で、優先的な個別交渉の開始を求めるものです。

その後、購入希望者から提示された条件を踏まえて、売主が、契約の可能性があると判断した場合は、本格的な個別交渉が始まります。
売主はこの段階で交渉相手をある程度絞り込みますので、その後の交渉を誠実に進めていくことが大切です。
個別交渉では、互いの条件の違いを調整するとともに、より具体的な条件を決めていきます。

3.申し込み後の撤回は可能か?

購入の申し込み(基本条件の提示)の後に、具体的な交渉を行った結果、各種条件が折り合わないなどの理由から申し込みを撤回したいということもあり得ます。
このような場合、一般的に、売買契約を締結していない限りは、申し込みを撤回することは可能です。
ただし、売主は、ある程度の契約成立の見込みがあると判断して個別の交渉を開始している点に留意した方がよいでしょう。
申し込みを撤回する際に、不誠実な対応をしてしまった場合には、売主とのトラブルが発生することもありますので十分に注意しましょう。

不動産は大半の方が、一生に一度の高額の買い物ですので、じっくり検討してからお申込みください。
申し込みを強引に迫るような業者は要注意です!