【知っておきたい不動産知識】「購入の最終判断をする~重要事項のチェックポイントVol.21」

By miki, 2021年6月25日

重要事項説明は契約を行うか最終的に判断する重要なものです。
十分ご理解いただいた上でご契約ください。

1.重要事項説明って何?

宅地建物取引業法では、売買契約を締結するまでの間に、不動産会社は、購入予定者に対して購入物件にかかわる重要事項の説明をしなければならないと定めています。
重要事項説明は、宅地建物取引士が、内容を記載した書面に記名押印し、その書面を交付した上で口頭で説明を行わなければなりません。

重要事項説明書に記載されているのは、大きく分けて「対象物件に関する事項」と「取引条件に関する事項」ですが、宅地建物取引業法で、説明すべき事項が細かく定められています。
購入を検討する中で確認していた情報と異なる説明はないか、その他気になる事実はないかなど、きちんと確認しましょう。

重要事項説明を受けた結果、購入を見送ることもあり得ますので、重要事項説明は極力早めに受けることが大切です。
説明を受けた後、検討の時間を十分に取って、疑問点を解消してから契約に臨みたいものです。そのためにはあらかじめ、不動産会社に重要事項説明と売買契約のスケジュールを確認しておきましょう。
売買にかかわる交渉の最終段階では、どうしても検討する時間的余裕がなくなりがちですが、しっかりと考えて最終判断ができるよう、遠慮せずにスケジュールを調整することも大事です。

2.必ず確認したい大切なポイントはココ!

【重要事項説明の流れ】

①説明を受ける前の基本的な確認
宅地建物取引士が書面を交付し口頭で説明

②物件の基本的な確認
・物件は特定できているか?
・権利関係(抵当権等)は整理されている?

③法令上の制限
・土地の利用に制限は?
・予定通りの建物が建つ?
・費用負担は発生しない?

④インフラ整備
・飲用水などのインフラは整備されている?
・私道等の特別な負担はない?

⑤その他の制限等
・その他物件の利用に制限はない?
・その他費用負担はない?

⑥マンションの場合
・権利関係はどうなっている?
・建物の利用、管理、修繕のルールはどうなっている?

⑦契約条件
・契約内容は適切か?

⑧その他
・金銭貸借あっせんはあるか?
・その他確認事項はないか?

【説明内容について確認、理解しました】

【売買契約の締結】