作曲家「古関裕而」とその妻「金子」をモデルにその生涯をフィクションで描いた、NHK連続テレビ小説『エール』が11月6日で終了した。
新型コロナの影響で放送スケジュールが大幅に変更になり、作曲家「山田耕筰」のモデル「小山田耕三」役で登場した「志村けん」さんが、新型コロナでお亡くなりになるという悲しい出来事もあった。
福島の老舗呉服店の長男として生まれた主人公「古山裕一」は、独学で作曲を学び海外のコンクールで入賞し作曲家を目指し、歌手を目指していた「音」と出会い熱烈的な恋愛の末結婚する。
レコード会社と契約したものの当初はヒット曲に恵まれず、それを支え続けたのは妻の「音」で、その後は数々のヒット曲を生み出していく。
戦争に突入すると軍からの要請で、戦意高揚のための軍歌(「露営の歌」「暁に祈る」など)を作曲し、多くの若者が命を落とすこととなり後悔の念に苛まれたが、やがて戦争が終わり音楽で国民を勇気づけようと作曲に励む。
そうして生まれたのが「長崎の鐘」であり、ラジオ番組の「君の名は」や「鐘の鳴る丘」、応援歌では、甲子園大会の「栄冠は君に輝く」や阪神タイガースの「六甲おろし」など、そして1964年の東京オリンピックの「オリンピック・マーチ」など誰でも一度は聞いたことがある曲があると思います。
ドラマでは作曲にまつわる思い出のシーンが登場し、胸を熱くすることもありました。
晩年妻の音が病気を患い悲しい結末を迎えるかと思ったら、二人が出会った頃の豊橋の海で楽しそうに駆ける姿でドラマを終わり、最終日は特別編として出演者が主人公の作品を歌う「エールコンサート」という形でしたが、集大成に相応しい最終週でした。