【知っておきたい不動産知識】「不動産会社を選ぶ~不動産会社と媒介契約を結ぶ Vol.16」

By miki, 2021年6月19日

不動産会社が見つかり仲介を依頼するときには、「媒介契約」を締結します。

1.媒介契約の意義

不動産会社に正式に売買の仲介を依頼するときには、「媒介契約」を締結します。
媒介契約は、自分が希望する仲介のサービス内容とその対価である手数料などを明確にするための大切な書類です。
後悔することのないよう、自分の意思を不動産会社にしっかりと伝えた上で、媒介契約を締結することが必要です。

2.媒介契約の種類

媒介契約には「専属専任媒介」「専任媒介」「一般媒介」の3種類があります。「専属専任媒介」と「専任媒介」は仲介業務を1社にしか依頼できませんが、「一般媒介」は複数の不動産会社に仲介を依頼することができます。
ただし、購入の仲介を依頼する場合は、「一般媒介」を締結することになります。(専属専任媒介や専任媒介を締結することはありません。)
なお、一般媒介契約には「明示型」と「非明示型」がありますので、以下の説明を踏まえて、自分に合う契約を選択しましょう。

明示型の場合は、他の不動産会社への同時依頼を契約で認めつつも、仲介を依頼した不動産会社には、他にどの不動産会社へ仲介を依頼しているかを通知する必要があります。
一方で、非明示型の場合は、他の不動産会社に重ねて依頼しているのか、あるいは、どんな会社に依頼しているのかを不動産会社に通知する必要がありません。

3.媒介契約締結前に不動産会社に確認しておくこと

①購入の希望条件を明確に伝える
引っ越しが可能な時期、購入に必要な資金計画などの事情を踏まえて、購入時期、購入希望価格などの希望条件を、改めて不動産会社に伝えることが重要です。
もちろん、希望する条件では購入が困難な場合もありますので、不動産会社と十分に協議した上で、最終的な条件を決定しましょう。

②仲介業務の内容を確認する
媒介契約を締結する前に、不動産会社が提示した仲介業務の内容を再度確認することも大切です。
この確認を怠ると、受けられると思っていたサービスが受けられない事態を招くこともあります。