妻は上に兄が二人いる3人兄弟の末っ子で
昔から2人の兄たちから可愛がられてきました
その長男が昨日亡くなりました
享年60歳 3月31日で勤めていた鉄道会社を定年退職するところでした
昨年の初冬に癌と診断されたものの
既に末期で本人の意向で延命治療は行ないませんでした
近くの住む親戚の方から物凄く痩せてどこか悪いのではないかとの連絡を受け
妻が電話してみて初めて知りました
次の休みに行ってみると頬がこけてそれはまるで別人でした
その前に会ったのが義母の新盆ですから3ヶ月で一機に進行したようです
本人が最後の正月になるからみんな集まって年を越したいとのことで
兄弟家族が全員集合しました
その時はかなり張り切っていましたが1月中旬の検査ではさらに悪化
そして2月5日に入院しました
当初は話も出来ましたが日を追うごとに痛みが強くなり
モルヒネを使うようになってからは日ごとに反応が無くなっていきました
月曜日の深夜に血圧が低下したとの連絡あり妻が病院に向かいました
医師の言うには一両日かもしれないとの厳しい状況で
その晩は妻は病院に泊まり翌日帰ってきましたが
昨日は定休日だったので二人で行きました
目を見開いたまま何の反応もありませんでした
ところが午後看護師さんの回診の時に奇跡が起こりました
それまで何の反応もない兄が突如体を動かし
私たちの方を見て何かつぶやきました
こちらの問いかけにも頷いて答えました
看護師さんも何故そのようになったの分からないと不思議がっていました
この分だともう少し頑張れるかもしれないと期待をしながら家路に着き間も無く
兄嫁から呼吸が少なくなっているとの連絡があったと思ったら
直ぐに息を引き取ってしまいました
入院前にキャンピングカーを注文しその車が来るのを楽しみにしていましたが
結局乗ることは出来ませんでした